ガスが出ないときは、ガスメーター(マイコンメーター)の安全遮断が原因のことが多く、自分で復帰できます。一方、ガス臭いときはガス漏れの可能性があり、火気厳禁で即座にガス会社へ連絡が必要です。この記事では、安全な確認手順、ガス臭いときの対処、業者・ガス会社への連絡の目安を解説します。
ガスが出ないときに最初に確認すること
まずガス臭くないことを確認したうえで、次の順に確認してください。
手順1:ガス臭くないか確認する
先にガス臭さがないか確認します。ガス臭い場合は後述の緊急手順に従い、火気を使わずガス会社へ連絡してください。においがなければ、次の確認に進みます。
手順2:ガスメーター(マイコンメーター)を確認する
コンロも給湯器もガスが出ない場合は、ガスメーターが安全のため遮断していることが多くあります。メーターの赤いランプが点滅していたら、復帰操作で戻せます。地震や長時間の連続使用の後に起きやすい症状です。
手順3:ガス栓・元栓を確認する
コンロやガス機器のガス栓、元栓が閉まっていないか確認します。掃除や引っ越しの後に閉まったままのことがあります。
手順4:ガス切れ・料金を確認する
プロパン(LPガス)はガス切れの可能性があります。都市ガス・プロパンとも、料金未納による供給停止も考えられます。
ガスが出ない・ガス臭い原因
症状別の原因と対処の可否は次のとおりです。
| 症状 | 考えられる原因 | 自分で対処 |
|---|---|---|
| コンロも給湯器も出ない・メーター点滅 | マイコンメーターの安全遮断 | 可(復帰操作) |
| 急に止まった | ガス切れ・料金未納・栓が閉まっている | 可(確認) |
| 地震・停電の後に出ない | メーターの感震遮断 | 可(復帰操作) |
| ガス臭い | ガス漏れ | 不可(すぐガス会社へ) |
原因1:マイコンメーターの安全遮断
ガスメーターは、地震・長時間使用・大量のガス消費などを検知すると、安全のため自動でガスを止めます。復帰ボタンの操作で自分で戻せます。
原因2:ガス切れ・元栓・料金
プロパンのガス切れ、ガス栓の閉め忘れ、料金未納による供給停止でもガスは出ません。順に確認します。
原因3:ガス漏れ(ガス臭い)
腐った卵のようなにおいがする場合は、ガス漏れの可能性があります。ガス機器・ゴム管・接続部からの漏れが原因で、火災・爆発・中毒につながる非常に危険な状態です。
自分でできる対処法
マイコンメーターを復帰させる
- すべてのガス機器を止め、ガス栓を閉める
- メーターの復帰ボタンのキャップを外し、ボタンを奥まで押す
- ランプの点滅が消えるまで待つ(約1分)
- 約3分待ってから、ガス機器を使って確認する
復帰操作の詳しい手順は、ガスメーターに貼られた説明やガス会社の案内で確認してください。
ガス栓・元栓・残量を確認する
ガス栓・元栓が開いているか、プロパンの残量、料金の支払い状況を確認します。料金未納の場合は、ガス会社へ連絡して支払い・再開手続きをします。
注意点・やってはいけないこと
ガス臭いときは、絶対に火気を使わないでください。ライター・コンロはもちろん、換気扇や照明のスイッチも操作しないでください(火花で引火する危険があります)。窓を開けて換気し、ガスの元栓を閉め、屋外の安全な場所からガス会社へ連絡してください。
- ガス臭いときに火・スイッチ・電気機器を使わない(火花で引火)
- ガス機器の分解修理を自分でしない(ガス・電気の危険)
- 換気扇を「回して」ガスを逃がそうとしない(スイッチの火花が危険)
- マイコンメーター復帰後、約3分は使用を控えて安全確認する
業者を呼ぶ目安(ガス会社への連絡)
次に当てはまる場合は、契約中のガス会社や専門業者へ連絡してください。ガス漏れの緊急対応は24時間受け付けています。
– ガス臭い(ガス漏れの疑い・最優先で連絡)
– メーター復帰・栓・残量・料金を確認してもガスが出ない
– ガス機器(コンロ・給湯器)自体が故障している
– 火が黄色い・すすが出る・不完全燃焼のサインがある
費用の目安は次のとおりです。ガス漏れなどの緊急点検はガス会社が基本無料で対応することが多く、自分でできるメーター復帰は0円です。一方、機器の修理・交換は有料です。
| 内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| メーター復帰・栓の確認(自分で) | 0円 |
| ガス会社の緊急点検(ガス漏れ等) | 基本無料のことが多い |
| ガスコンロの修理 | 8,000〜20,000円 |
| 給湯器の交換(工事費込み) | 14〜22万円 |
なお、ガス機器につながるゴム管(都市ガス用は内径9.5mm、プロパン用は内径13mmが一般的)の劣化もガス漏れの原因になります。ひび割れや硬化があれば業者に交換を依頼してください。ガスコンロの不具合はガスコンロの火がつかないときの原因と対処法、給湯器は給湯器のお湯が出ないときの対処法も参照してください。
まとめ
- ガスが出ないときは、まずガス臭くないことを確認する
- 多くはマイコンメーターの安全遮断で、復帰操作で戻せる
- ガス切れ・栓・料金も順に確認する
- ガス臭いときは火気厳禁・スイッチも操作せず、換気して元栓を閉めガス会社へ
- ガス会社の緊急対応は24時間・基本無料のことが多い
ガスが出ないだけなら自分で復帰できることが多いですが、ガス臭い場合は命にかかわる緊急事態です。安全を最優先に、火気を避けてすぐにガス会社へ連絡してください。
ガスが出ない・ガス臭いときのよくある質問
ガスが急に全部出なくなりました。故障ですか
多くはガスメーター(マイコンメーター)が安全のため遮断している状態で、故障ではありません。メーターの赤ランプが点滅していたら、復帰ボタンを押して約3分待つと使えるようになります。それでも出ない場合は、ガス切れ・料金・栓を確認してください。
ガス臭いときはどうすればいいですか
すぐに火気の使用をやめ、ライターやコンロはもちろん、換気扇や照明のスイッチも触らないでください。火花で引火する危険があります。窓を開けて換気し、ガスの元栓を閉め、屋外の安全な場所から契約中のガス会社の緊急連絡先へ電話してください。
マイコンメーターの復帰方法がわかりません
メーターの表面に復帰手順が記載されていることが多いです。基本は「全機器を止める→復帰ボタンのキャップを外して押す→約1分待つ→約3分の安全確認」です。わからない場合は、無理をせず契約中のガス会社に電話で確認してください。
プロパンと都市ガスで対処は違いますか
基本的な確認手順(ガス臭さ→メーター→栓→残量・料金)は同じです。違いは、プロパン(LPガス)はボンベのガス切れが起こり得る点です。ガス切れの場合は販売店に配送を依頼します。都市ガスは配管供給のためガス切れはありませんが、道路工事などで一時停止することがあります。いずれもガス臭いときの緊急対応は、契約中のガス会社(またはボンベに記載の販売店)へ連絡してください。
ガスの事故を防ぐ日ごろの注意
ガスは便利な一方、扱いを誤ると重大な事故につながります。日ごろから次の点に注意してください。
- ゴム管の劣化を定期的に点検する:ひび割れ・硬化・変色があれば早めに交換する。
- 調理中はその場を離れない:立ち消えや吹きこぼれによる不完全燃焼・ガス漏れを防ぐ。
- 換気を十分に行う:ガス機器の使用中は換気して、一酸化炭素中毒を防ぐ。
- ガス警報器を設置する:ガス漏れや不完全燃焼を早期に知らせてくれる。
火が黄色い・すすが出る・お湯の温度が安定しないといった症状は、不完全燃焼のサインです。一酸化炭素中毒の危険があるため、すぐに使用をやめ、換気してガス会社や専門業者に点検を依頼してください。


