照明がつかないときは、「1か所だけか」「家全体か」で原因を切り分けると早く特定できます。電球の寿命や接触不良など自分で直せる原因も多い一方、スイッチや配線の故障は電気工事士による作業が必要です。この記事では、確認の手順、症状別の原因、修理費用の目安を解説します。
照明がつかないときに最初に確認すること
工具を使わずにできる確認を、次の順番で進めてください。
手順1:他の照明もつかないか確認する
まず他の部屋の照明を試します。1か所だけなら電球や器具の問題、家全体・複数の部屋なら電源系(ブレーカー・停電)の問題と切り分けられます。
手順2:ブレーカーを確認する
複数の照明が同時につかない場合は、分電盤のブレーカーが落ちていないか確認します。漏電ブレーカーが落ちている場合は漏電の可能性があります。ブレーカーが繰り返し落ちる場合はブレーカーが落ちる原因と対処法を参照してください。
手順3:停電していないか確認する
家全体でコンセントも使えない場合は、地域の停電を疑います。近所も暗いか、電力会社の停電情報を確認してください。
手順4:電球を付け直す・交換する
1か所だけつかない場合は、まず電球を回して付け直します(接触不良の解消)。それでも点かなければ、同じ口金(E26・E17など)の新品電球に交換します。
照明がつかない原因
症状別の原因と対処の可否は次のとおりです。
| 症状 | 考えられる原因 | 自分で対処 |
|---|---|---|
| 1か所だけつかない | 電球の寿命・接触不良 | 可 |
| 電球を替えてもつかない | ソケットの接触不良・器具(電源部)の故障 | 条件付き可 |
| 家全体・複数がつかない | ブレーカー落ち・漏電・停電 | 可(停電は待つ) |
| スイッチが無反応・ぐらつく | 壁スイッチの故障・配線の劣化 | 不可(電気工事) |
原因1:電球・ランプの寿命
最も多い原因です。LED・蛍光灯・白熱電球はいずれ寿命がきて点かなくなります。まず電球交換を試してください。
原因2:接触不良
電球や照明器具の接続部にゆるみやホコリがあると点きません。付け直しや接点の清掃で直る場合があります。
原因3:器具(電源部)の故障
LED照明の電源部や蛍光灯の安定器は、熱や経年で故障します。電球を替えても点かない場合は器具そのものの寿命が疑われます。
原因4:スイッチ・配線の故障
壁スイッチの点検目安は約10年です。スイッチがぐらつく・無反応・熱を持つ場合は、スイッチや配線の劣化が考えられます。この交換は電気工事にあたり、資格が必要です。
自分でできる対処法
電球を交換する
- スイッチを切り、電球が冷めるまで待つ
- 器具に合った口金の電球を用意する(E26=直径26mm、E17=直径17mmが一般的)
- 古い電球を外し、新しい電球をしっかり取り付ける
- スイッチを入れて点灯を確認する
口金サイズや電球の種類(電球色・昼白色)を間違えないよう、外した電球を持って買いに行くと確実です。LED電球は500〜2,000円程度、蛍光ランプは300〜1,500円程度で購入できます。LEDは寿命が約40,000時間と長く、交換の手間を減らせます。
接触不良を確認する
電球を交換しても点かないときは、ソケットの接触不良を疑います。スイッチを切ってから電球を一度外し、口金やソケットにホコリ・汚れがないか確認して乾いた布で拭き取ります。電球をゆるみなくしっかり締め直すと、接触不良が解消して点くことがあります。
ブレーカーを戻す
落ちているブレーカーを一度完全に下げてから上げます。すぐにまた落ちる場合は漏電の可能性があるため、無理に戻さず漏電の症状と確認方法を確認してください。特定の部屋のブレーカーだけ落ちる場合は、その回路の器具や配線に問題があることがあります。
電球交換で直らず、器具やスイッチが原因のときは、無理に分解せず業者に依頼するのが安全です。照明器具の寿命は8〜10年程度が目安です。
注意点・やってはいけないこと
壁スイッチや照明器具の配線交換は、電気工事士の資格が必要です。無資格での配線作業は法律で禁止されており、感電や火災の原因になります。
- スイッチ・配線の交換を自分で行わない(有資格者へ)
- 電球交換は必ずスイッチを切り、電球が冷めてから
- 焦げた臭い・熱を持つ場合はすぐにブレーカーを落とす(コンセントから異音・焦げ臭がするときの対処法も参照)
- 濡れた手で電気部品に触れない
業者を呼ぶ目安
次に当てはまる場合は、電気工事業者へ依頼してください。
– 電球を交換しても点かない(器具・電源部の故障)
– スイッチが無反応・ぐらつく・熱を持つ
– ブレーカーがすぐに落ちる・漏電が疑われる
– 天井の直付け器具や高所で自分では交換できない
– 焦げた臭い・煙が出た(すぐにブレーカーを落とす)
修理費用の目安は次のとおりです。
| 内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| DIY(電球・ランプ交換) | 200〜3,000円程度 |
| 基本的な作業(器具交換等) | 5,000〜10,000円 |
| 高所作業(吹き抜け等) | 追加費用 |
| スイッチ・配線交換 | 内容による(要見積もり) |
費用は作業内容と器具の価格によって変わります。複数の見積もりを取ってから依頼すると安心です。
まとめ
- 確認は「1か所か家全体か」→ 電球・接触不良/ブレーカー・停電の順で切り分ける
- 最も多いのは電球の寿命。まず付け直し・交換を試す
- 電球を替えても点かない場合は器具の故障を疑う
- スイッチ・配線の交換は電気工事士の資格が必要(DIY禁止)
- 修理費用は電球交換の実費〜、基本作業5,000〜10,000円が目安
電球交換で直らない場合は、器具やスイッチ・配線の問題です。感電や火災につながるため、無資格で配線に触れず、早めに有資格の業者へ相談してください。電球のストックを用意しておくと、寿命切れにすぐ対応できます。
照明がつかないときのよくある質問
電球を新品に替えても点きません
ソケットの接触不良、または照明器具の電源部(LED電源・安定器)の故障が考えられます。器具の寿命は8〜10年程度です。器具交換は種類によって電気工事の資格が必要な場合があるため、業者に確認してください。
家中の照明がつかないのはなぜ?
分電盤のブレーカー落ち、漏電、または地域停電が考えられます。まずブレーカーを確認し、コンセントも使えず近所も暗い場合は停電です。ブレーカーがすぐ落ちる場合は漏電の可能性があるため業者へ相談してください。
スイッチを自分で交換してもいいですか
いいえ。壁スイッチの交換は電気工事にあたり、電気工事士の資格が必要です。無資格での作業は法律で禁止されており、感電・火災の危険があります。必ず有資格の業者に依頼してください。
賃貸で照明がつかないときは?
まず電球交換やブレーカー確認など、自分でできる点をチェックします。多くの賃貸では電球(消耗品)は入居者負担ですが、天井直付けの照明器具本体やスイッチ・配線の故障は、経年劣化であれば貸主負担が原則です。器具・配線の問題が疑われる場合は、勝手に工事せず管理会社・大家へ連絡してください。
LED電球なのにすぐ切れます
LED電球は熱に弱く、密閉型の器具や断熱材施工の天井では放熱できず寿命が縮みます。器具が密閉型の場合は「密閉器具対応」と表記されたLED電球を選んでください。それでも短期間で切れる場合は、器具側の電源部の劣化が考えられます。


