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エアコンの風が出ないときの原因と対処法

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エアコンの風が出ないとき、その多くはフィルターの詰まりか霜取り運転が原因で、故障ではありません。この記事では、エアコンの風が出ない症状を切り分ける確認手順、原因別の対処法、自分でできる範囲と修理費用の目安を解説します。

エアコンの風が出ないときに最初に確認する

電源が入っているのに風が出ない場合は、次の順に確認してください。

  1. 運転ランプが点滅していないか見る:点滅はエラーのサインです。点滅回数を控えてから、取扱説明書やメーカーサイトで内容を確認します。
  2. リモコンの設定を確認する:風量が「静音」「微風」、運転が「送風」以外になっていないか確認します。設定温度が室温より高い(冷房時)と、運転が始まりません。
  3. 運転開始から5〜10分待つ:冷房・暖房とも、室内機は熱交換器の温度が整うまで送風を止めます。これは正常な動作です。
  4. 室外機が動いているか確認する:室外機のファンが回っていない場合は、室外機側の不具合です。
  5. フィルターを外して目視する:ホコリで目が詰まっていれば、それが原因です。

暖房の場合、運転開始直後や外気温が低い日に風が止まるのは「霜取り運転」です。室外機に付いた霜を溶かす動作で、5〜15分で自動的に復帰します。この間に室内機から風が出ないのは正常です。

エアコンの風が出ない主な原因

原因は次の4つに大別できます。

原因1:フィルター・熱交換器の目詰まり

最も多い原因です。ホコリが空気の通り道をふさぎ、風量が落ちます。2週間に1回の掃除を怠ると、1シーズンで風量が目に見えて低下します。掃除の手順はエアコンのフィルター掃除の方法と頻度の目安を参照してください。

原因2:霜取り運転・立ち上がりの待機

暖房時に室外機へ霜が付くと、霜を溶かすために送風を一時停止します。冷房時も、設定温度に達すると送風を弱める機種があります。どちらも故障ではありません。

原因3:ルーバー(風向き板)の動作不良

吹き出し口の羽根が閉じたまま開かない場合、風は出ていても外に出てきません。ホコリの固着やモーターの故障が原因です。

原因4:ファンモーター・基板の故障

内部のファンが回らない、異音がする場合は、ファンモーターや制御基板の故障です。この場合は修理が必要です。異音を伴うときはエアコンから異音がするときの原因別対処法も参照してください。

雷が鳴った日や停電のあとに急に風が出なくなった場合は、基板の誤作動が疑われます。まず電源プラグを抜いてリセットを試し、それでも復帰しなければ基板の故障です。

原因5:内部のカビ・汚れの堆積

送風ファンにカビやホコリが層になって付くと、羽根が空気をつかめず風量が落ちます。運転時にカビ臭いにおいがする場合は、この状態です。フィルター掃除では届かないため、内部クリーニングが必要になります。においが強いときはエアコン内部のカビを除去する方法と再発防止策を参照してください。

自分でできる対処法

次の対処は自分で行えます。

フィルターを掃除する

前面パネルを開けてフィルターを外し、掃除機でホコリを吸い取ります。汚れがひどい場合は、目の細かい側から40度以下のぬるま湯をかけて洗い流し、完全に乾かしてから戻してください。濡れたまま戻すとカビの原因になります。

吹き出し口とルーバーを掃除する

電源プラグを抜き、乾いた布で吹き出し口を拭きます。奥は割りばしに布を巻いて拭くと届きます。ルーバーは手で無理に動かさず、リモコンの風向きボタンで動作を確認してください。

リセットを試す

電源プラグを抜いて5分ほど待ち、差し直します。基板の一時的な誤作動なら、これで復帰します。ブレーカーが落ちている場合はブレーカーが落ちる原因と対処法を確認してください。

道具は、掃除機・柔らかいブラシ(幅30mm程度)・中性洗剤があれば足ります。

注意点・やってはいけないこと

内部のファンや熱交換器に市販のスプレー洗浄剤を吹きかけると、洗剤が基板にかかって故障したり、すすぎ残しがカビの温床になったりします。分解を伴う内部洗浄は業者に依頼してください。

  • 電源プラグを抜かずに内部を触らない(感電・けがの危険があります)
  • ルーバーを手で無理に開閉しない(ギアが欠けて動かなくなります)
  • 内部にスプレー洗浄剤を吹かない(発火・故障の報告があります)
  • フィルターを濡れたまま戻さない(カビが増殖します)
  • 室外機の前に物を置かない(風の通り道をふさぎ、能力が落ちます)

業者を呼ぶ目安と修理費用

次に当てはまる場合は、業者へ相談してください。

– フィルターを掃除しても風量が戻らない
– 運転ランプが点滅し、リセットしても復帰しない
– 内部から異音・焦げ臭いにおいがする
– ルーバーが閉じたまま開かない
– 室外機のファンが回っていない

費用の目安は次のとおりです。

作業内容 費用の目安
エアコンクリーニング(壁掛け) 8,000〜15,000円
ルーバー・風向きモーターの交換 15,000〜30,000円
ファンモーターの交換 20,000〜40,000円
制御基板の交換 25,000〜50,000円

作業時間はクリーニングで1〜2時間、部品交換で1時間程度が目安です。購入から10年以上経ち、基板やファンモーターの故障が出た場合は、部品の保有期間が終わっていることがあります。修理費が本体価格の半分を超えるなら、買い替えも検討してください。

まとめ

  • 暖房で風が止まるのは霜取り運転で、5〜15分で復帰する
  • 最も多い原因はフィルターの目詰まり
  • 電源プラグを抜いて5分待つリセットで直る場合がある
  • 内部へのスプレー洗浄剤は故障の原因になる
  • 修理費用はクリーニング8,000円〜、部品交換15,000円〜が目安

エアコンの風が出ない症状は、フィルター掃除とリセットで解決することが多くあります。それでも戻らない、異音や焦げ臭さがある場合は、内部の故障が疑われるため業者へ相談してください。

エアコンの風が出ないことについてよくある質問

暖房で風が出たり止まったりするのは故障ですか

多くの場合は故障ではありません。外気温が低いと室外機に霜が付き、それを溶かす霜取り運転のあいだ室内機の送風が止まります。5〜15分で自動的に暖房へ戻ります。1時間以上復帰しない、頻繁に繰り返す場合は、室外機やセンサーの不具合が疑われます。

風は出るのに冷えない場合はどうすればよいですか

風が出ているのに冷えない場合は、冷媒ガス漏れや室外機の不具合が考えられ、風が出ない症状とは原因が異なります。フィルター掃除と設定の確認をしたうえで改善しなければ、エアコンが冷えない原因と自分でできる対処法を参照してください。

エアコンクリーニングはどのくらいの頻度で必要ですか

一般的な家庭では1〜2年に1回が目安です。ペットがいる、喫煙する、24時間運転しているといった環境では、年1回が推奨されます。フィルター掃除は2週間に1回、自分で行ってください。フィルターの手入れを続けていれば、内部クリーニングの間隔は延ばせます。

修理と買い替えはどちらを選ぶべきですか

購入から10年未満で保証が残っているなら修理、10年以上で修理費が本体価格の半分を超えるなら買い替えが目安です。メーカーの部品保有期間は製造終了から9〜10年程度で、それを過ぎると修理自体を断られることがあります。見積もりを取り、部品の在庫と保証期間を確認してから判断してください。

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