インターホンが鳴らないときは、電池→設定→電源→配線の順に確認すると原因を絞り込めます。ワイヤレス式の電池切れや音量設定など、自分で直せる原因が半分以上を占めます。この記事では、確認の手順、症状別の原因、自分で交換できる機種の見分け方、交換費用の目安を解説します。
インターホンが鳴らないときに最初に確認すること
工具を使わずにできる確認を、次の順番で進めてください。
手順1:子機(玄関側)の電池を確認する
ワイヤレス式の子機は電池で動いています。呼び出しボタンを押してもランプが点かない場合は電池切れの可能性が高いです。単3形アルカリ乾電池(機種によります)を新品に交換してください。
手順2:親機の音量・画面設定を確認する
音量設定が最小になっていると、呼び出し音が聞こえません。モニターが映らない・暗い場合は、明るさとコントラストの設定も確認してください。設定変更だけで直る場合があります。
手順3:親機の電源とブレーカーを確認する
電源プラグ式の親機はプラグの抜けを確認します。停電や落雷の後から動かない場合は、分電盤のブレーカーが落ちていないかも確認してください。頻繁に落ちる場合はブレーカーが落ちる原因と対処法を参照してください。
手順4:子機のカメラ・受話部の汚れを拭く
映像が不鮮明な場合は、カメラレンズの汚れやクモの巣が原因のことがあります。乾いた布で拭き取ってください。
インターホンが鳴らない・映らない原因
症状別の原因と対処の可否は次のとおりです。
| 症状 | 考えられる原因 | 自分で対処 |
|---|---|---|
| 鳴らない・子機のランプが点かない | 電池切れ(ワイヤレス式) | 可 |
| 鳴らない・音が小さい | 音量設定・スピーカー故障 | 条件付き可 |
| 映らない・映りが悪い | 画面設定・カメラの汚れ・故障 | 条件付き可 |
| 音が途切れる・雑音・勝手に鳴る | 経年劣化・配線の接触不良 | 不可(交換) |
| 落雷・停電の後から動かない | ブレーカー・基板の故障 | 条件付き可 |
インターホンの寿命は、住戸単独型で約10年、オートロック連動の集合玄関型で約15年が目安です。設置から10年以上たっていて不調を繰り返す場合は、修理より交換が確実です。
自分でできる対処法
電池交換と再起動
ワイヤレス式は電池交換、電源プラグ式はプラグを抜いて1分待ってから差し直します。一時的な不具合ならこれで復帰します。電池カバーの取り外しにはプラスドライバー(No.2)を使う機種があります。
電源プラグ式なら自分で交換できる
親機の電源がコンセントに差してあるタイプ(電源プラグ式)で、既存の配線をそのまま使える機種なら、自分で交換できます。本体価格は通話のみのタイプで3,000円台から、テレビモニター付きやワイヤレスタイプで10,000〜20,000円程度です。
交換の際は、既存機種と同じ配線方式(2線式など)に対応した機種を選んでください。
配線工事が不要なワイヤレスタイプなら、電池式で手軽に設置できます。
自分で交換できる機種かを見分ける
交換前に、親機の電源の取り方を確認してください。
| 配線方式 | 見分け方 | 自分で交換 |
|---|---|---|
| 電源プラグ式 | 親機の近くにコンセントプラグがある | 可 |
| 電源直結式 | プラグがなく壁の中の配線に直結 | 不可(資格が必要) |
| オートロック連動型 | 集合玄関機と連動する集合住宅 | 不可(管理会社へ) |
プラグ式で、玄関子機と親機が2本の線でつながっている一般的なタイプなら、既存の配線を流用して自分で交換できます。プラグが見当たらない場合は直結式のため、無理に外さず業者へ依頼してください。
注意点・やってはいけないこと
親機が壁の中の配線に直接つながっている「直結式」の交換・修理には電気工事士の資格が必要です。無資格での配線作業は法律で禁止されており、感電や火災の原因になります。
- 電源プラグが見当たらない機種(直結式)は自分で交換しない
- オートロック・集合玄関機と連動したインターホンは個人で交換できない(管理会社・管理組合へ連絡する)
- 賃貸住宅では勝手に交換せず、まず大家・管理会社に相談する(経年劣化による故障は貸主負担が原則)
- 焦げた臭いがする場合はすぐに電源を切る(コンセントから異音・焦げ臭がするときの対処法も参照)
業者を呼ぶ目安
次に当てはまる場合は、電気工事業者へ依頼してください。
– 電池・設定・電源を確認しても鳴らない/映らない
– 親機が直結式で交換に配線工事が必要
– 設置から10年以上たっていて不調を繰り返す
– 落雷の後から動かない(基板故障の可能性)
– 配線の劣化・断線が疑われる
交換費用の目安は次のとおりです。
| 内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| DIY(電池交換) | 数百円程度 |
| DIY(電源プラグ式の本体交換) | 3,000〜20,000円程度 |
| 業者による交換(本体+工事費) | 約10,000〜50,000円 |
業者依頼の費用は機種のグレードと配線工事の有無で変わります。見積もりを取って作業内容を確認してから依頼してください。
賃貸住宅の場合は誰が負担するか
賃貸住宅では、インターホンの故障が経年劣化によるものであれば、修理・交換費用は貸主(大家・管理会社)の負担が原則です。入居者が自己判断で交換してしまうと費用が自己負担になったり、原状回復でトラブルになったりするおそれがあります。故障に気づいたら、まず管理会社へ連絡してください。分譲マンションでも、オートロックと連動した集合玄関機は共用部分にあたるため、管理組合の管轄になります。専有部分の親機のみの故障かどうかで負担者が変わるため、管理規約を確認しておくと安心です。
まとめ
- 確認は電池→設定→電源→配線の順で行う
- ワイヤレス式の「鳴らない」は電池切れが最有力
- 電源プラグ式なら自分で交換可能(本体3,000〜20,000円程度)
- 直結式・オートロック連動は資格が必要なため業者か管理会社へ
- 寿命は約10〜15年。業者交換の費用は約10,000〜50,000円
インターホンが使えないと来客や宅配に気づけず、防犯面でも不安が残ります。自分で確認できる範囲で直らない場合は、早めに業者へ相談してください。
インターホンの故障でよくある質問
急にインターホンが鳴らなくなりました
ワイヤレス式の子機なら、まず電池切れを疑ってください。呼び出しボタンを押しても子機のランプが点かない場合は電池切れです。有線式の場合は、親機の音量設定や電源プラグ、ブレーカーを確認します。落雷や停電の後から鳴らない場合は、基板の故障の可能性があります。
モニターが真っ暗で映りません
親機の明るさ・コントラスト設定を確認し、玄関子機のカメラレンズの汚れを拭き取ってください。設定変更と清掃で改善しない場合は、カメラや親機モニターの故障、配線不良が考えられます。設置から10年以上たっている場合は交換時期です。
自分で交換できますか
親機の近くにコンセントプラグがある電源プラグ式で、既存の配線を流用できる機種なら自分で交換できます。プラグがなく壁の配線に直結されている機種や、オートロックと連動した集合住宅のインターホンは、電気工事士の資格や管理組合の承認が必要なため業者・管理会社へ依頼してください。
故障ではないのに鳴らないことはありますか
音量設定が最小になっている、留守モードや来客拒否の設定がオンになっているなど、設定が原因で鳴らないケースもあります。まず親機の設定を確認してください。また、玄関子機のボタンにゴミや虫が詰まって押し込まれた状態になっていると、鳴らなくなることがあります。ボタン周りも確認しておくと安心です。


