エアコンをつけたときに酸っぱい・カビ臭い臭いがする場合、フィルターの奥にある熱交換器やドレンパンにカビが繁殖しています。そのまま使い続けると胞子を部屋中に撒き散らすことになるため、早めに対処してください。
エアコン内部のカビの応急処置
カビ臭を感じたときにすぐできる対処手順です。
- 換気する 窓を開けて部屋を換気しながら作業します。
- 送風モードで30分運転する 冷房・暖房を切り「送風」モードで運転すると、内部の湿気を飛ばしてカビの繁殖を一時的に抑えられます。
- フィルターを外して掃除する フィルターに付着したカビやホコリを掃除機で吸い取り、水洗いして完全乾燥させます。
- 市販のエアコン用スプレーを使う ノズル付きのエアコン内部用スプレー(アルコール系)をフィルターを外した状態で吹き込みます。熱交換器の表面に付いたカビに直接作用します。
市販スプレーで対応できるのは熱交換器表面のカビのみです。ドレンパン・ファンの奥に根付いたカビは業者によるクリーニングが必要です。スプレー後も臭いが消えない場合は業者に依頼してください。
エアコン内部にカビが生える主な原因
原因1:冷房後の結露水がたまる
冷房運転中は熱交換器(エバポレーター)が冷え、空気中の水分が結露として付着します。運転終了後にこの水分がドレンパンに残り、暗くて湿った環境を作り出します。これがカビの温床になります。
原因2:ホコリが栄養源になる
フィルターを通り抜けた細かいホコリや油分が熱交換器のフィンに付着します。これがカビの栄養源になります。フィルター掃除を怠ると急速にカビが増殖します。
原因3:冷房直後に電源を切る習慣
冷房を止めた直後は内部が結露した状態のままです。その状態で電源を切ると湿気がこもってカビが繁殖しやすくなります。
自分でできるカビ除去の手順
フィルターのカビ取り
- 電源を切ってコンセントを抜く
- フィルターを取り出し、屋外で掃除機をかける
- 浴室でシャワーをかけながら古い歯ブラシで軽くこする
- カビが残る場合は薄めた塩素系漂白剤(10倍希釈)に5分浸す
- 十分にすすいで日陰で完全乾燥させてから戻す(濡れたまま戻さない)
熱交換器・ルーバーの拭き取り
- フィルターを外した状態でルーバー(羽根)をアルコールを含ませた布で丁寧に拭く
- エアコン用の洗浄スプレーをフィン(熱交換器)に向けて吹き付ける
- 液だれが出てくるのでドレンパンに受けさせる(または下にタオルを敷く)
- 1時間後に冷房モードで15分運転し、ドレンホースから汚水を排出させる
ドレンホースの先端を確認してください。ホース先端に虫やゴミが詰まると水が排出されずドレンパンに溜まり続けます。先端をつまみ、軽く吸引して詰まりを解消するだけで排水が改善します。
カビの再発防止策
- 冷房後は送風モードで15〜30分運転する 内部を乾燥させてからOFFにします。
- 2週間に1度フィルター掃除をする ホコリを除去してカビの栄養を断ちます。
- 湿度60%以上になる季節は除湿を活用する 梅雨・夏は除湿モードで内部の湿度上昇を抑えます。
- 年1回のプロクリーニングを行う シーズン前(4〜5月)に業者による内部高圧洗浄をすると、自分では届かないドレンパンやファンの奥まで清掃できます。
業者クリーニングを呼ぶ目安
・送風モード運転・スプレー後も臭いが消えない
・ルーバーや吹き出し口に黒いカビが目視で確認できる
・咳・鼻炎・目のかゆみなどアレルギー症状が出ている
・購入から3年以上クリーニング未実施
・自動お掃除機能付きエアコン(内部構造が複雑なため)
エアコンクリーニングの費用目安は壁掛け1台で8,000〜15,000円、自動お掃除機能付きは12,000〜20,000円です。2台まとめて依頼すると割引になる業者が多いです。
| 対応範囲 | 方法 | 費用目安 |
|---|---|---|
| フィルター | 自分で水洗い | 0円 |
| ルーバー・吹き出し口 | 自分でアルコール拭き | 0〜500円 |
| 熱交換器表面 | 市販スプレー | 1,000〜2,000円 |
| ドレンパン・ファン内部 | 業者高圧洗浄 | 8,000〜20,000円 |
まとめ:エアコンのカビ対策
- 臭いの原因は熱交換器・ドレンパン・ファンのカビ
- 自分でできるのはフィルター・ルーバー・熱交換器表面まで
- 冷房後の送風15〜30分がカビ再発防止に最も効果的
- 臭いが消えない・目視でカビが見える場合は業者クリーニングを依頼
- 年1回のプロクリーニングでカビのない快適な空気を保てる
カビの胞子を長期間吸い続けると健康被害につながります。臭いが気になり始めたら早めに対処することが大切です。
関連記事


